大学生から噴出する「100分授業」への不満「総授業時間が長くなった」「昼休みがすぐ終わる」
マネーポストWEB 2023.07.30 11:00
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近年、全国の大学で広まりつつある「100分授業」。
これまでは、半期で90分授業を15回のカリキュラムが一般的だったが、1コマを100分に時間を増やし、回数を14回とするのが「100分授業」の特徴だ。
すでに早稲田大学、上智大学、明治大学、立教大学、中央大学、法政大学、日本女子大学などで導入されており、2024年度からはさらに拡大する見通しだ。
大学設置基準が改正されたことで、2010年代後半から100分授業を導入する大学が増えているわけだが、双方向的な学びの拡充だけでなく、
夏季休暇入りを一週分早められることで、ゆとりをもった学年暦を実現できるというメリットがある。
学生たちにとっても、就職活動や課外活動にまとまった時間を費やせるので歓迎の声も聞こえてきそうだが、実際には不満の声が目立つようだ。
都内の私立大学に通う男子学生・Aさん(政治経済学部)は、次のように話す。
「これまでは90分で15回なので1350分でしたが、100分授業制だと14回で授業時間が合計1400分になります。
一週間休みが早まるなんて言われていますが、授業時間が増えているのでまったく嬉しくないです。授業時間が増える分にはなんの問題もないと考えているのは、大学当局や教員側だけでしょう。
ほとんどの学生にとっては苦痛です。
また、1コマが10分増えたことで新たな課題や小テストを実施するようになった授業もある。
就職活動がしやすくなるなんて言いますが、学内の課題が増えるのは就活にも悪影響ですし、今すぐ90分に戻してほしいです」
休み時間の短縮で「昼休みがすぐ終わる」
キャンパスが広い大学では、休み時間の短縮で困ることもあるという。私立大学に通う男子学生・Bさん(教育学部)が話す。
「僕たちが普段使っている棟は大学キャンパスのなかでも奥まったところにあるんです。100分授業によって1限の始業時間が早まったので、みんな駅からバタバタと走って教室に向かっています。
狭いキャンパスの大学ならまだしも、広いキャンパスだと困るんですよね。
とくに昼休みに生協やコンビニがすごく混むので、食べ物を調達できたころにはもう昼休みがほとんど終わっている、なんてこともあります」
100分授業になったことで、ディスカッションやグループワークの時間が増え、「ぼっち」の居心地が悪くなったと話すのは、私立大学4年の男子学生・Cさん(文学部)だ。
「100分授業に移行してから、不満に思っていることが2つあります。
まず、通常の講義科目のなかに、教授が楽をしたいのか、10分早く切り上げたりするケースが出てきました。
それなら実質90分授業ですよね。早く終わるからと喜んでいる学生もいますが、制度的に破綻していると思う。
もうひとつは授業時間の半分をアクティブラーニング、たとえばディスカッションとかグループワークに充てる授業が増えたことです。
僕は基本的に大学ではぼっち(ひとりぼっち)で受講しているので、知り合いがいない状態で毎回グループワークさせられるのがきつい。
静かに黙って授業を受けたいのに、100分授業になってから予想外の皺寄せが増えています」
学内での教育の質向上や、学外活動の推奨などを目的に導入されている「100分授業」だが、学生たちからの評判は芳しくない様子。
こうした声を聞いて、学校側は何を思うか──。(了)
実験ならまだしも
ほんそれ
90分でも長いと思ってたわ
間に10分休憩あるくらいが丁度いい
特に狭い教室の授業とかただでさえ息苦しいし
講義なんか出なくてもいいやって考えるんだ
100分とか無駄でしかない
短い授業でコマ数増やすのが効率いい
途中に休憩いるだろ
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