なぜ日本人の賃金は「韓国以下」に落ちたのか…変化を嫌い、競争を避ける「日本のダメすぎる2大悪習」
働く人が減って高齢者が増えれば、高齢者への年金を減らすか、働く人の年金保険料を上げるかしかない。また、医療費の問題もある。確実に治るが、とてつもなく高い薬がある(手術などの他の治療法でも同じである)。そういう薬があるなら、誰でも使ってほしいと思うだろう。
たとえば1970年代の生活で十分という人もいるが、70年代までの医療技術で治らないなら諦める、と言ってくれる人はいないだろう。温暖化対策は日本企業にとってチャンスだという人もいるが、特定の企業にとってはチャンスでも、日本経済全体にとってはチャンスではない。日本全体では、化石燃料よりも高いコストのエネルギーを使わなくてはならないからだ。
国防費は要らない、という人もかつてはいたが、ロシアがウクライナを攻撃し、北朝鮮がミサイルを盛んに発射しているところを毎日テレビで見ていれば、要らないという人はほとんどいなくなっているのではないか。
成長すれば、以上述べたようなコストを賄(まかな)うことができる。そしてもちろん、このコストを賄う以上に成長すれば、
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