物価高で子どもらの貧困が深刻化 「トイレの水は溜めてまとめて流す」「3食は食べさせてあげられない」
また、立教大学の湯澤直美教授が、今回の調査とコロナ禍の2021年3月に行われた調査を比較したところ、以下のような結果になりました。
●「米などの主食が買えなかった」ことが
「よくあった」「ときどきあった」
・2021年→東京:30.6% 東京以外:41.6%
・2024年→全国:65%
●「肉や魚が買えなかった」ことが
「よくあった」「ときどきあった」
・2021年→東京:55.2%・東京以外:51.6%
・2024年→東京・東京以外:85%
この調査に寄せられたコメントからも、
・あらゆる物が価格高騰して困っている。子どもが霜焼けになっているが、体を鍛えなきゃと寒さを我慢したりしていると切なくなる。免疫を付けると言って、薬を買わないでいいなどとも言っていた。
・食べ盛りだが、米が足りないため、朝を抜いて昼は給食頼り。
・削れるのは食費と衣類品なので、3食は食べさせてあげられなくて。子供の靴が買えず穴あきのまま…。
・冬場は電気代が高くなるので、家では厚着をして過ごしています。トイレは毎回流さずに何回か溜めてから流しています(泣)
など、過酷といっていい現状に耐える親子の姿が伺えます。これからやってくる酷暑の夏に備えて、子どもが安全に過ごすための対策は緊急課題です。
今回の集会で支援団体は、「こどもの貧困対策基本法」改正において、子どもの貧困を「対策」ではなく「解消」することを目的とするよう強く要望し、法律によって「包括的かつ早期に支援の施策を実施」を推し進めて欲しいと、参加した国会議員に訴えました。