セブン&アイ株主の米ファンド、クシュタールとの買収交渉開始を要求
クシュタールに資産査定実施の許可を与え、セブン&アイの株主にとって最大の買収価格を実現するよう、すぐに価格交渉を開始するよう強く求めている。また、「説明責任を維持するため」に委員長以外の特別委員会のメンバーを公表するよう要求している。
アーティザンはセブン&アイが先週発表した非コンビニエンス事業集約などの計画について、「あまりに小規模で遅きに失した」とし、クシュタールの買収提案を妨害するためであることは明らかだと主張。セブン&アイの株主にとって「善意の入札を妨害し、追い払うための戦術は有益でない」としている。
また、独立した指名プロセスを円滑に進めるため、井阪隆一社長と丸山祥道常務執行役員は指名委員会から退任し、指名委員会と報酬委員会に業務執行取締役が誰も属さないようにすべきと要求。役員への特別な報酬支給についても、情報開示義務規定の見直しを求めている。
セブン&アイはロイターの問い合わせに「あらゆる株主との建設的な対話に真摯(しんし)に向き合っている」とする一方、個別の株主との対話内容、クシュタールとの協議状況に関しては、いずれもコメントを控えるとした。
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