【米国株】原子力銘柄OKLOを中立かつ精密に分析してみた

【米国株】原子力銘柄OKLOを中立かつ精密に分析してみた

【米国株】原子力銘柄OKLOを中立かつ精密に分析してみた

話題の小型原子力銘柄OKLOをChatGPTに中立な立場で精密に分析してもらいました。間違っているかもしれないので参考程度にどうぞ。




🔍 1. キャッシュフロー概況

営業キャッシュフロー(TTM)

  • –43.35 百万ドル
    苦しい水準が続いており、本格収益化前の積極的なR&D・G&A投資が主因です。

フリーキャッシュフロー(FCF)

  • 2024年度:–38.74 百万ドル
  • 2023年度:–16.08 百万ドル → **–140%**悪化
  • 2025年第1四半期(3月末):–12.58 百万ドル
    → 減価償却やCAPEX増によるさらなるマイナス転落傾向。

レバード/アンレバードFCF

  • TTMレバードFCF:約**–22.44 百万ドル**
  • アンレバードFCFも同水準。借入コスト負担は小さいが、赤字キャッシュ流出継続。

投資・財務キャッシュフロー

  • 投資活動では市場性債券購入が中心(約–175 M USD/年)、一部償還あり
  • 財務活動では株式発行による資金調達でキャッシュ確保 → 現金+有価証券 ≈ 275 百万ドル
    → ライセンス費用や開発資金として少なくとも1年分の運転資金あり。


📊 2. キャッシュフロー推移と課題

  • トレンド:営業→FCFともに赤字拡大傾向。FY2022からの増負担が鮮明 。
  • キャッシュ残高:2025Q1末で約90M USD、債券含めると約275M USD。
  • 資金保全:少なくとも1年程度は現金枯渇リスク低。

主な懸念は、収益化なしに投資負担が継続され、資金がいずれ底をつくこと。


⚖ 3. 稼ぐ力 vs 投資水準

  • 営業キャッシュ流出は**–12 M USD/四半期**ペース。
  • 投資活動現金出→市場債券を償還で相殺。
  • ライセンス・設備投入が進めば、収益化できるか が最大のカギ。

現フェーズでは成長ための投資優先であり、キャッシュフロー改善は中期以降となる見込み。


🔄 4. 中立的評価とリスク・機会

評価軸ポジティブネガティブ
資金余裕約275M USDで1年以上の運営可能赤字FCF継続で資金枯渇リスク
内在リスク少額借入と財務安定営業収益ゼロ・キャッシュ吸収
成長余地将来Aurora導入で収益化期待規制遅延・技術リスク・希薄化リスク
モニタリング要素CFO増・キャッシュフロー改善予定投資優先で当面黒転なし

🧾 5. 投資家への中立的視点

  • 短期投資家:今期を中心とした営業キャッシュ流出は宿命的であり、収益化の目処が見えない以上、株価変動に左右されやすい
  • 中期〜長期投資家:Auroraの稼働開始(2027年予定)に向けた投資段階にあり、黒転はその後。規制進展や契約受注が鍵
  • バリュエーション:現時点ではキャッシュフローにより未評価。DCFモデルは仮定に大きく依存





✅ 結論・中立的スタンス

OKLOは「未来への投資期」にあり、キャッシュフローは今後も赤字が続く見込みです。しかし、現金+債券残高で1年以上の運営資金は確保されています。短期的にFCF改善は見込めないため、投資判断は将来の収益化と規制・契約進展の確実性に強く依存します。

① DCFモデルによる将来キャッシュフロー予測

A. AlphaSpreadによるベースケース評価

  • 試算結果:株価 –8.83 USD/株(現在55.6USDに対して)=過大評価との結論
  • 内訳:EV評価額 –15億ドル+現金・債券混合額275MUSD=自己資本価値 –12億ドル ≒ –8.83 USD/株

課題点

  • DCFモデルの根本前提(FCF見通し、割引率等)に強く依存
  • 現在はゼロ収益かつ赤字FCFのため、“将来のキャッシュ”が見えづらく、バラツキ大かつ信頼性に乏しい


B. 自前モデルによる簡易試算(Marketscreener推定ベース)

Marketscreenerによるキャッシュフロー予測(FCF単位:MUSD) :

年度2024202520262027
FCF–38.7–60.8–78.1–131.8
  • 割引率を 12%、成長フェーズは4年間続きその後ターミナル成長2%で永続と仮定
  • 単純DCF試算では ネガティブFCFの継続により、現状価値はほぼゼロに近く、現金275M USD ≒ 2.0–2.5 USD/株程度(希薄化後)と推定
  • よって仮にDCFで「正味資産価値」だけを評価対象とするなら、現状株価はDCF的には大きく割高と結論

注意:Aurora稼働以降に初めてプラスのFCFが必要であり、それがないかぎりDCFはネガティブ継続


② 他社(NuScale=SMRセクター代表)とのFCF比較

NuScale(ティッカーSMR)は既にNRC認証を得ており、一部本稼働プロジェクトを持つが、OKLOは未稼働。

FCF比較・マージン(OKLO vs NuScale/SMR平均)

  • OKLO:FCFマイナス。2026年まで–78MUSD・–131MUSD規模
  • SMRセクター:SMR(NuScale)は赤字だが、P/B=約19×対OKLOの30×

相対評価でOKLOは比率的に割高。競合より財務的余裕に乏しく、リスクが高い状態





✅ 総合分析まとめ

  1. DCF評価(AlphaSpread・Marketscreener)
    • 現状ではDCF上の株価期待は ゼロ~2.5 USD程度
    • 現在55.6 USDには大きな隔たり。割高評価
  2. 競合との比較
    • NuScaleのような同業他社と比べて、
      • FCF悪化、赤字継続、進捗の遅さ、割高P/B
    • OKLOは最も財務的に脆弱で割高構造
  3. 成長ドライバー仮定
    • Aurora稼働・ライセンス取得→初の収益化とFCF転換
    • 燃料ファブ建設・NRC合格の実現が鍵
  4. 投資家への示唆
    • DCF観点では調整期待
    • 成長期待を含む投資家にとっては“成功要件”が多く、リスク先行型
    • 他社との比較では「同業より資本効率悪く、価格はプレミアム」との評価


🔚 結論:あくまで中立評価として、現状ではDCF・FCF観点でOKLO株は過大評価

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