『鬼滅の刃』で印税100億円超?謎めいた漫画家・吾峠呼世晴、“素人”から大成功を掴んだ道のり
2: 2025/08/05(火) 13:10:34.55
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8/5(火) 8:30
映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、公開からわずか10日間で興行収入128億円超、観客動員数は910万人を突破(※1)。この数字を前にすれば、もはや社会現象という言葉すら物足りない。前作「無限列車編」は404.3億円という記録的ヒットを放ち、歴代興行収入第1位の座を獲得したが、今作はそれを上回る勢いを見せている。
映画『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、公開からわずか10日間で興行収入128億円超、観客動員数は910万人を突破(※1)。この数字を前にすれば、もはや社会現象という言葉すら物足りない。前作「無限列車編」は404.3億円という記録的ヒットを放ち、歴代興行収入第1位の座を獲得したが、今作はそれを上回る勢いを見せている。
作品の原点にはあるのは、もちろん漫画『鬼滅の刃』。そして、その生みの親が、漫画家・吾峠呼世晴である。『鬼滅の刃』のコミックス発行部数は2億2000万部を突破。印税10%と仮定すると収入は約100億円となり、そこに電子版も加わる。そのうえで、ゲーム、グッズ、舞台、音楽CD、アニメDVDなど「鬼滅経済圏」は拡張し続けており、先日にはファミリーマートとのコラボ商品が累計240万個を売り上げたことが発表される(※2)など、驚異的な広がりを見せている。その印税はいったいいくらになるのか想像もつかない。
一方、吾峠は極めて謎めいた存在として知られる。福岡県出身の1989年生まれ。性別は非公表で、顔は一切公にせず、自画像はワニ。ファンの間では「ワニ先生」と呼ばれて親しまれている。2021年に米国誌「TIME」が発表した「次世代を担う100人」に選出されたが、写真が掲載されず“謎の作家”として紹介される異例の扱いだった。
吾峠にとって『鬼滅の刃』は初の連載作品。実は、デビューまでの道のりは平坦ではなかった。高校生で漫画制作に興味を持つも描き方がわからずに挫折したこともあったという。24歳の時に『過狩り狩り』という読み切りを完成させるも、自信がなく投稿をためらっていたところ、家族の後押しで意を決し、『週刊少年ジャンプ』(集英社)に応募。「JUMPトレジャー新人漫画賞」で佳作を受賞し、デビューのきっかけとなった。
その後も連載獲得までは苦難の連続。ネームを毎月提出してはダメ出しされ、会議で落選し、諦めかけることも。そして、「連載が取れなければ漫画家を辞める」と決意し、試行錯誤の末に『鬼滅の刃』の前身である『鬼殺の流』を制作する。しかし、盲目、隻腕、両足義足という主人公の設定が重すぎて再び落選。編集者の助言で、脇役だった炭治郎を主人公に据えたことにより、ようやく連載が実現したという。
アシスタント経験がないまま連載に突入したため、仕事の進め方も手探り。『ブラッククローバー』の作者・田畠裕基の現場を見学し、仕事の流れを学んだという。背景の描き方や画材の扱いもアシスタントから教わった。これほどのヒット作を描いた作家が、スタート時点ではまったくの素人だったことに驚かされる。
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