「備蓄米の流通、なぜこんなに遅い?」 いつ届くか分からない「目詰まり」のからくり
一部のネット通販で政府備蓄米の遅配が相次いでいることを受け、東京新聞の「ニュースあなた発」に、備蓄米の状況について調べてほしいとの声が寄せられた。
新米価格の高止まりが予想される中、割安な随意契約による備蓄米のニーズは高い。販売期間の延長後も流通の混乱は続いており、配送の大幅な遅れが生じている。(白山泉)
◆6月に契約したのに「10月発送の可能性も」
「輸送が大変混雑しており、発送時期の確約ができません」「10月発送の可能性があります」―――。
一部の通販サイトでは、備蓄米の発送時期が見通せないことを伝える注意事項が並ぶ。 6月中旬に備蓄米を契約し、通販サイトで購入予約を受け付けた小売業者は「引き渡しの受託業者から配送の延期が相次ぎ、入荷が遅れている」と話す。初回納品は7月下旬。農林水産省が当初定めていた引き渡し期限の8月20日までに届いたのは、契約した量の3割に満たなかったという。
農水省は、随意契約による備蓄米で注文を受けた28万トンのうち10万トンが期限までに引き渡せなかったとして、8月末までとしていた販売期限を延長した。
ただ、割安さから随意契約の備蓄米のニーズは高い。29日の閣議後記者会見で小泉進次郎農相は、農水省が引き渡しを終えていない業者に、引き続き配送を希望するかどうか意向を調査したところ、234社のうち215社が全量配送を希望したと明らかにした。
前出の小売業者は続ける。「備蓄米はあればあるだけ買う人がいる。『新米の半分以下の価格でこの品質なら』という人も多い」。
一方で、現状では引き渡しが最短で9月9日になる見込みといい、「農水省も引き渡し業者も精いっぱいやってくれているが、輸送の手間などが計算に入っていなかったのでは。実際にいつ届くのか油断はできない」と気をもむ。
◆通常は各地で分散保管 一気に流通させようとすれば…
なぜこ…(以下有料版で,残り 785文字)
東京新聞 2025年8月31日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/432264