「もう一生見られへんの?思い出が消える…」 学校支給のパソコン、卒業時にデータ抹消
教育委員会の方針に基づき、個人のパソコンへのデータ移行が認められない神戸市や芦屋市に対し姫路市や西宮市などは共有が可能。卒業を前に、神戸市の中学3年生はつぶやいた。「もう一生見られへんの? うそやん…」。(鈴木久仁子)
■二度と見られへんの…つらい
学習の成果や力作がぎっしり詰まった端末。そんな「青春の思い出」の行方について、疑問に感じたのは神戸市立中学校の3年生だ。卒業前に返却する端末を前に、むなしい気持ちに襲われたという。
パソコンが配られたのは2年生の時だった。まずはローマ字入力の練習から始まった。
ぎこちなかったのもつかの間、触っているうちにどんどん使いこなせるようになり、さまざまな授業で端末は活躍するようになった。
例えば校外学習。行く先の歴史や見どころなどを下調べしたり、事前に資料を作ったり。
当時の気持ちがこもった美術作品の画像も保存した。
中でも、消えるのが「惜しい」のが、発表資料作成ソフト「パワーポイント」を利用し班の仲間と作った環境問題がテーマの資料。2カ月かけて何時間も話し合い、デザインも練りに練った労作という。
これが二度と見られないのかと思うと、「頑張った証しが無になったように感じてつらい。
高校生になって、つらい時やしんどい時に、見返したらきっと『成長したな』と思えて励まされるのに…」と生徒。
返却を前に、データを個人のパソコンに移したいと先生に訴えたが、「外部には出せない」と言われ、なすすべもなかったという。
続きはソースを
神戸新聞 2023/3/27 20:00
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202303/0016186317.shtml