テスラ、自動録画された顧客の顔や裸の映像を社内で回し見て笑いものにしていた
テスラの従業員が共有していた記録映像は、住宅街を高速で走行中の車両が自転車に乗った子どもをはね飛ばす激しい事故の模様から、全裸の男性が車に近づく動画といった私的なものまで、多岐にわたります。またある従業員は、「顧客が親密にしているシーン」を含むスキャンダラスな映像や、洗濯物や性的な健康器具など日常生活の中のプライベートなシーンを見たことも報告していました。
一部の従業員はこのような映像を切り抜いて面白おかしいインターネット・ミームを作成し、グループチャットに投稿していたそうです。テスラのプライバシー規定には、「安全イベント(車両の衝突またはエアバッグの展開)の結果としてデータを受信しない限り、カメラの記録は匿名のままであり、あなたやあなたの車両にリンクされません」と記載されています。しかし、従業員らの話によるとテスラのシステムでは映像が記録された場所を示すことができたため、その車両のオーナーの住所を特定することもできたとのこと。従業員らから入手した証拠データは膨大な容量になり、現在精査中だ。
元従業員のひとりはロイターに、「私たちは、テスラ車オーナーのガレージや私有地の中をのぞくことができました」と述べて、映像の中には車の電源が落ちている状態で録画されたものも含まれていたと証言しました。しかし、オランダのデータ保護当局の調査により、テスラ車が「車両に近づく人を全て撮影している」ということが判明しました。
https://gigazine.net/news/20230407-tesla-shared-customer-cars-recordings-privacy/