【インテル】ダウ平均から25年ぶり除外…8日からエヌビディアと入れ替え
エヌビディアは生成AI(人工知能)ブームを追い風に急成長した企業で、生成AI向け半導体で世界シェア(占有率)の約8割を握る。株価はこの1年で3倍以上に高騰しており、現在の時価総額はアップルに次いで世界2位だ。
エヌビディアをダウ平均の構成銘柄に採用することで、過去最高値水準にあるダウ平均がさらに押し上げられる可能性がある。
一方、かつて世界最大の半導体企業として知られたインテルは1999年にダウ平均に採用されたが、近年はAIブームに乗り遅れてエヌビディアなどにシェアを奪われ、低迷が続く。10月31日に発表した2024年7~9月期決算では、1968年の創業以来最大となる166億3900万ドル(約2・5兆円)の最終赤字を計上した。
ダウ平均は1896年に算出が始まった。現在は、ニューヨーク証券取引所やナスダック市場に上場する、米国を代表する30社の株価の平均値を基に算出される。30社は米国の株式市場の全体像を反映するように選ばれており、定期的に構成が見直される。
米国の主要な株価指標には他に、IT企業など2500社以上の銘柄を基に算出する「ナスダック総合指数」や、米国の主要約500銘柄から算出する「S&P500」がある。ダウ平均は構成銘柄が30種と少ないが、長い歴史を持ち、米国経済の象徴として投資家から注目を集めている。
読売新聞オンライン
2024/11/02 07:16
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20241102-OYT1T50029/