【プロレス】82歳ブッチャーが破産状態!「騙されたんだ」ファンから寄付も募る
ブッチャーはプロレス界を代表する悪役レスラー。日本にも多く訪れ、隠し武器を使った流血戦や、ジャイアント馬場らと数々の名勝負を繰り広げた。2011年にはWWE殿堂入りもしている。
そのブッチャーが、アメリカのTV局『クリック・オン・デトロイト』に登場し、現在の苦境を告白した。
ブッチャーは経済的に困窮しており、その原因の一部は2014年に裁判で敗訴し、230万ドル(約3億円)の賠償金支払いを命じられたことにあると言う。
2007年、ブッチャーはデボン・ニコルソンというプロレスラーと試合を行ったが、自身がC型肝炎にかかっていることを知りながら流血戦を行い、相手を感染させたと言う。
この件で訴えられていたが、ブッチャーは読み書きが出来ないため、法廷に呼び出されていたことすら知らなかった。そのためいわゆる欠席裁判となり、相手の言い分のまま敗訴してしまったのだ。
ブッチャーのアシスタントによると「彼は一人でATMに行く方法も知らない」と言う。その知識の無さや人のよさから、経営していたステーキ店も全て人の手に渡ってしまった。
財政難のため、ブッチャーはWWE殿堂入りのリングも売却してしまったそうだ。
さらにブッチャーによると、現在彼の持ち家等の権利は、彼の妻とその兄弟たちの名義となっており、妻が家や他の財産権を持ったまま離婚しようとしていると言う。
ブッチャーはインタビューで「私が一生をかけて働いてきたものを奪おうとする人がたくさんいる。私は信じられないほど騙されており、今も騙されている」と語っている。
またブッチャーは「私はすべての子供、すべてのエンターテイナーに、必ず学校に行くようにと言いたい。なぜなら、学校に行かなければ、長期的にはあなたは敗者になるからです」とも語っている。
現在ブッチャーは、財産を守る裁判と、妻に財産を奪われることなく離婚する裁判のため、弁護士費用として6万ドルを寄付サイトで募っている。現状、ファンたちにより8000ドルほどが集まっている。(寄付ページ gofundme.com/f/help-me-to-help-abdullah-the-butcher)
ブッチャーは高齢や、手術が必要なほどの股関節損傷のため、歩行器を使っている状態だ。地力でお金を作ることもままならない。
かつては一時代を作り、多くのファンたちを楽しませてくれたブッチャー。現況が少しでもうまくいくよう祈りたい。
eFight
2023/04/25(火)UP
https://efight.jp/news-20230425_1370925