【速報】女子小中学生の検診時に胸を医師に見せる方針変えず…保護者から批判の声
市は22年度の健診を、全14小中学校で上半身の服を脱がせて実施した。保護者らで作る「子どもたちの安心できる健康診断をめざす会」は11月、下着などを着けたまま健診を受けられるよう求める約5300筆の署名を市教委に提出し、対応が議論されていた。
市教委は29日の定例会で、タオルにひもを取り付けて首からかける、自作の「エプロン型タオル」で胸を隠すことを提案した。肩や背面は露出されるため、背骨が曲がる「脊柱(せきちゅう)側湾症」の診断には影響しないと判断した。一方、地元医師会の見解も踏まえ、胸がへこむ「漏斗胸」の診断や聴診などの際には、タオルをめくり上げる必要があるという。
新年度からの導入が承認され、西村文則教育長は「正確な診断のため原則は脱衣だが、子どもの人権を考えてタオルなどで対応し、個別の相談にも応じていく」と述べた。
以前からタオルで胸を隠す配慮をしていた学校もあった。「めざす会」代表で会社員の金井仁美さんは「学校間でバラバラだった対応が統一されるのは良かったが、タオルをめくるのが嫌な子どもがいる。胸を見せない選択もできるよう、今後も訴えたい」と話した。【添島香苗】
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